阿
阿王 陽子さん (8kvydqc8)2023/4/9 16:47削除「アメリカン・ビューティー」感想
阿王 陽子
(1)好き嫌いに関係なく、印象に残ったシーンはありますか?
→ダンスの発表の時にアンジェラにスポットライトが当たり、薔薇の花びらが舞うシーン。
→またレスターがダンベルで運動しているのを、隣家のリッキーが録画するシーン。
(2)この映画は名言、名セリフが多いと言われています。あなたはどれに感銘しましたか?
→In less than a year,l 'll be dead.
→冒頭にレスターが語るシーン。「サンセット大通り」(1958)を踏襲しているそうで、主人公が自分の死を冒頭に予告している。
(3)自由に感想をどうぞ。
→二十年ぐらい前の学生時代、友人と見て、気持ち悪い映画だと思ったが、今回ひさかたぶりに見て、やはり気持ち悪い映画だと思った。
ケビン・スペイシーの名演技や、アネット・ベニング、クリス・クーパー、ソーラ・バーチなどがうまい演技をみせているこの映画、タイトルはアメリカン・ビューティー「アメリカの美(美人、美しさ)」とあるが、それが指すのはなにか。
アメリカの美、家庭の円満、男女の健全な交際、規律規範、アメリカの美が崩れていく様子が描かれる。
アメリカン・ビューティーのひとつである美人は、処女であり、自信がなく、大人っぽく見せようとしていままでセックスに派手だったと話していたのが最後にわかり、レスターは君は美しいと話す。
実はゲイである隣家の大佐にキスされるが、拒んだため、大佐に射殺されるのだが、ラストシーンで、ジェーン、キャロリン、と娘と妻キャロリンを思い、
「僕に起きたことについては、確かにかなり腹を立てることもできる、、、でもこの世界にこれほどたくさんの、美しいものがあるというときに、腹を立て続けるのは難しい。(中略)僕の中を、美が雨のように通り抜ける。僕の、愚かなつまらない人生の、瞬間瞬間に対する感謝の気持ちがいっぱいになる、、、あなたには僕が何を話しているのか、きっと見当もつかないことだろう。でも、ご心配なく。あなたもいつか、わかりますよ。」
と、終わる。
アメリカン・ビューティーとは薔薇の品種のことらしく、映画の中でも薔薇が何回も登場するが、アメリカン・ビューティー、アメリカの美しさとは、やはり平凡な中流階級の家庭人の家族の愛情である、のだろう。
なお、名セリフが多いと課題にあったため、「映画で覚える英会話アルク・シネマ・シナリオシリーズ」の『アメリカン・ビューティー』(2000年・アルク英語企画開発部・編)を取り寄せて、映画を見終わった後で読んだ。